ここは道路が狭く、電柱のすぐ脇にバス停があるので、対向車線からは全く見えません。
バス待ちをしている人がいても、通行する車から安全を確保しようと電柱にできるだけ身を寄せているため、対向車線からは見えないと思います。
そこにバスが停車すると、赤信号でもないのに何故停まるのか?と疑問に思うでしょうが、乗降客すらバスの陰になって見ることが出来ず、対向車線を走る車の運転者は違和感を覚えたまま行き過ぎることでしょう。
広島市内の原爆被害を免れた場所には再開発でもない限り、昔ながらの狭い道路が残っています。
まだ車の運転に慣れていない頃に、センターラインのない道路の反対方向から路線バスが近づいてきた時、自分にはバスが道路いっぱいに迫ってくるように見えました。
バスの運転手さんは慣れているので退避所になる場所があれば、そこで待って対向車をやり過ごし、幅がギリギリでもすれ違える場所はそのまま進みます。
こちらとしては無理‼︎と思っていても、何とか離合できるので、脇の障害物に用心しながらゆっくり進めば窮地を脱することができます。
自分がバスに乗っている時も、こ、この狭い道に入って行くのですか⁉︎と心の中で叫びます。
自分が座っている座席の位置と民家の二階は至近で、住人の方と目が合いそうです。
その時は、
そがあに大きな音を出さんでも、ええんじゃないん?
と、かばちをたれながら車の位置をずらします。
しかし長崎は広島の比ではなく、路面電車と道路が複雑に交錯し、はたまた場所によっては路面が傾斜していました。
路線バスの運転は過酷で、狭い道路ばかりかギリギリの高さのトンネルやクネクネ道の坂を突き進んで行くしかないらしいです。
人間は環境の生き物だ、と昔よく聞きましたが、それにしてもすごい。
わたくし個人からしたら、驚異の世界です。