廣嶋雑記

広島のあれこれ

飛び地がある広島市

広島市の東部には安芸郡の飛び地である府中町が、さらにその東には安芸郡海田町をはさんで広島市の飛び地である安芸区矢野があります。

広島県安芸郡府中町は、周囲を全て広島市に囲まれた飛び地なので、水道は広島市水道局の管轄です。
マツダの本社がある府中町は広島市の中にある飛び地ですが、府中市は県東部の福山市の西側にある全く別の市です。
町と市では大違い、約90km離れているので勘違いして行こうものなら目も当てられません。
さらに広島県の府中市を東京都の府中市と間違えて行ったりすると、1日かけて広島と東京を往復する羽目になるでしょうから、もし用事ができて行く必要があったら、あわてず都道府県を確認することが肝心です。

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広島駅からJR呉線の坂駅まで5駅約20分乗車している間に、広島市南区→安芸郡府中町→広島市安芸区船越→安芸郡海田町→広島市安芸区矢野→安芸郡坂町、と市境、町境が目まぐるしく変わります。

ちなみにマツダ本社の最寄り駅はJR向洋駅、むかいなだえき、です。

向の、むかい、はなんとか読めますが、洋の、なだ、は見かける度に、こんなの読めやしないよ…、と思います。

やはり難読地名になるのでしょうか。

新幹線で県外からマツダに出張されてきた人は広島駅から2駅目で最速ルートとなるため、おそらく、この駅を利用されると思うのですが、最初は面食らってしまうのではないでしょうか。

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当初、府中町が広島市に編入する予定だったのに、途中で撤回されたらしいです。
どうも、府中、とつく市町は、平成の大合併でも近隣の自治体と合併することなく、たとえ飛び地になって水道は隣の市の管轄になったとしても、旧来の市町名を死守しているような気がします。
奈良時代に置かれた国府に由来する歴史ある地名なので、おいそれとは廃れさせるわけにはいかないのでしょうか。

この安芸郡府中町には国府跡の他に天武天皇の頃に整備された山陽道の遺跡もあり、道幅が最大数十mあったそうで、現在の国道にも匹敵する規模だったと思うと驚きました。

 

そして広島市安芸区矢野は、三方を安芸郡と呉市に囲まれた飛び地です。

海田町、熊野町、坂町、呉市に囲まれていて、隣の広島市安芸区船越へは海田町を通らなくては行けません。

安芸郡矢野町が早々に広島市に編入されて広島市安芸区矢野になったものの周囲の安芸郡の町は存続したため、今や日本で最も人口が多い飛び地になっています。


平成の大合併で広島県からは村が無くなり市町だけになりました。

県内では市町村、とは言えず、市町、と寸止めみたいになります。
日本三景宮島がある旧佐伯郡大野町は廿日市市になり、広島市中心部から山を越えた旧佐伯郡湯来町は広島市になりました。
湯来町は当初、廿日市市か広島市か、どちらに編入されるか長く検討されていたのですが、広島市に決まりました。
その湯来町は広島駅から車で1時間はかかるのですが、延々と運転してようやく湯来町に辿り着く辺りに、ようこそ‼︎広島市へ‼︎と書かれた看板があり、一瞬、脱力しそうになります。
いや、その、その広島市からやって来たんですが、と呟きそうにもなります。
古くからの温泉があるので、歓迎の看板があるのでした。
この辺りの水内川では夏に大きな鮎が釣れます。
春に稚鮎の入ったバキュームポンプを積んだトラックが川沿いを走るので、漁業組合員さんが2,3人ずつ組になって道路脇で待ち受け、放流します。
たまたま通りかかると、100m置きに2,3人の男性がバケツを置いて待機しているので不審に思いますが、まっとうな漁業の作業工程です。
標高が高く山が多い廿日市市吉和の隣なので、水量が豊富で水がきれいです。

一山越えた海側が人口密集地とは思えない、自然豊かな静かな町です。

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